こどもたちの未来のために私たちは何ができるか?    ~前川喜平さん講演会~

投稿者: | 2020年11月14日

10月25日、奈良市民連合等主催の「くらしに安心と安全をとりもどそう 市民と野党の共闘で政権交代を」目指す決起集会があり、集会の第1部として前川喜平さんの講演会がありました。

前川喜平さんは文部科学事務次官を退官後、自主夜間中学のスタッフをしながら講演執筆活動をされています。御所市出身で、原風景は金剛葛城、二上山の山並みだと話して、「子どもたちの未来のために私達は何ができるのか」の講演を始められました。

安倍菅政権、菅スカ政権は、官邸一強体制で、腐敗と暴走を繰り返している。国政私物化、勝手な法解釈変更、立憲主義に反する政権だ。モリカケ桜に加えて、伊藤詩織さんへの山口敬之の性的暴行事件で、2015年6月警視庁高輪署が準強姦事件で逮捕状を執行する寸前に中村格警視庁刑事部長が逮捕状執行停止を命令した。山口は安倍と親しい。中村は菅の秘書官をした経歴もあり、現在出世して警察庁次長にもなっている。安倍と親しければ何をやっても逮捕されないのか。これは刑事警察の私物化ではないか。

 メディアの中立性も弱い。本当のことを言っている人間とうそを言っている人間を並べて評価している。メディアの責任でウソを言っている人間を排除すべきだ。アクセスジャーナリズム・大本営発表になっており、調査報道が弱い。日本学術会議任命問題でも、一番早く報道したのは「赤旗」だ。

 菅は8年間官邸にいて、官僚トップはすべて菅の言うことを聞く人間ばかりになった。藤原文部科学事務次官は定年延長してまでも事務次官になった。黒川弘務を検事総長にしようとした手法が既に使われていたのだ。行政府だけでなく、立法府、司法府も官邸の支配下にあるのではないか。自民党内では独裁体制だ。溝手前参議員のように安倍を批判すれば身内から刺客を立てられる。最高裁判事はすべて安倍政権時に任命された人ばかりだ。三権分立自体が危険な状態になっている。

 昔の自民党と今の自民党は違う。今は護憲派いない、国家主義と新自由主義の連中ばかり。国家主義は人間よりも国家が大事。新自由主義は弱肉強食、規制なくせだ。人よりも国、人より経済を大切にしている。本来、自由主義は人間の自由、精神的自由、学問・信仰の自由を求めるものだった。

 日本学術会議任命拒否問題では、菅は心の自由をないがしろにし、学問の自由をこれっぼっちも尊敬していないことが分かった。虚偽答弁を繰り返し、学問の自由を破壊侵害している。かつて杉田官房副長官が「文化功労者選考分科会」の委員候補2人の「差し替え」を前川に指示したことがあったが、政権を批判する人間を排除する姿勢だ。官僚を排除するのは「不当」であっても、日本学術会議の6名を排除するのは「違法」だ。菅政権は思想信条の自由を破壊している。これは学者だけの世界の問題ではない。愛知トリエンナーレ事件では、菅が展示の中身が気に食わないとして補助金の交付を止めた。表現の自由への侵害だ。札幌では、安倍へヤジをした人を警察が排除した。草の根レベルでの表現の自由が侵害されている。

 学問の自由は学者科学者だけの話ではない。基本的人権の一つだ。福沢諭吉の「学問ノススメ」は、学ぶことの自由を訴えている。自由な学び、疑問、好奇心から学んでいくのが本当の学びだ。自由な営みから、学問、文化が生まれる。

こんな政治を許していたら大変だ。安倍の一斉休校で子供が被害を受けた。一斉休校は非科学的な措置で、子供の生存権、学習権が脅かされた。これは人災だ。今、子供の自殺、不登校が増えている。民主党政権の末頃が一番不登校が少なかったが、安部菅政権になって不登校が増加している。人間を大事にしていないことを子供も感じ取っているのだ。

教職員全員にPCR検査をして、学校を安全な場にする。少人数学級、ゆとり教育、子供が自分で考えて学習する、自分で考えて行動するようにする。そのことが大切だ。子どもたちの未来のために、菅政権を倒し政権交代をすることが先ず大切だ。                            (J)

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