特集・児童相談所がんばれ!「住民と自治」誌(4月)

投稿者: | 2020年3月15日

千葉県野田市で小学4年生(心愛さん)が虐待により死亡した事件の裁判が大きく報道される中、「特集・がんばれ児童相談所」は、まさに時機を得た特集となっている。「幼い命を何故助けられなかったのか」「少女の悲痛な声をどうして受け止められなかったのか」現場の対応に関心が向けられている。「座談会・何が課題?どう改革する?児童相談所問題」は、事件から何を学ぶべきか、子どもの権利の立場から、児童相談所(以下「児相」)の改革課題について4人の専門家が語っている。「児相の何が問題か」として、まず現場の力量が落ちていることを指摘している。そして、急増する虐待等の相談件数に対して児相が受け止めきれない現状について、複雑なケースが増え課題が多くなっている一方で脆弱な職員体制の中股裂き状態となっている現場の苦悩も浮き彫りにしながら、構造的に問題を考えていかなければならないと問題提起している。また、県と市の二つの報告書から、関係機関の連携の在り方や一時保護所の問題などについて課題があげられている。この事件の場合、強烈な父親の恐怖から子どもを守るために関係機関がどのように連携していくべきであったのか考えさせられる。ぜひ、読んでいただきたい。(T)

「住民と自治」誌(4月)https://www.jichiken.jp/jaj/202004/

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